将来の不安 2005 11 14
休日に、友人と話したことは、日本の将来の不安です。
今、日本が、そして日本人が豊かなのは、
優秀な工業製品を作って、それを輸出し、金儲けしてきたからです。
しかし、日本が工業国家でなくなれば、こうした日本人の贅沢は、終わりです。
もちろん、金融国家として、繁栄することは、可能です。
しかし、それは、金融資産という「最後の燃料」を燃やしてしまえば、
後は、観光国家か文化国家で、食べていく国になります。
最近、株式市場では、「ハイテク株が軟調な動きとなったのは、
内需系銘柄の調整が終わるまでの『幕間つなぎ』だから」という声を聞きます。
こうした内需系の銘柄には、銀行などの金融銘柄が含まれます。
金融銘柄が上昇し、ハイテク銘柄が軟調な展開となるのでしょうか。
こうしてみると、日本は、最後の燃料を燃やす段階に来ているのか。
そう思ってしまいます。
子供や若者に、理科や数学を嫌う「理数離れ」が起きていることを考えれば、
なおさら、そう思いたくなります。
さらに、少子化によって、労働力の減少が懸念されます。
今の流れでは、金融国家への流れを感じます。